【文章力】『たった一通の手紙が人生を変える』
【たった一通の手紙が人生を変える】
著者:水野敬也
出版社:文響社
あなたは最近手紙を書いたことはありますか?
インターネットが普及してきて、PCやモバイル携帯の普及に伴い、手紙を書く頻度は限りなく空くなっていると思います。
もしかしたら、年賀状は文字を書いて送る機会があるかもしれませんね。
プリンターの性能も上がってきているので、家族の写真を載せる人や、今年の干支を印刷して送る人もいると思います。
ちなみに私は毎年、感謝を表すためにすべて手書きで書いて送ると決めています。
さて、話が逸れてしまいましたが、手紙をあまり使わなくなったこんな時代だからこそ手紙はとても重要な立ち位置にいるのです。
それは、手紙をもらうととても嬉しい!!笑
これに尽きると思います。
同じ内容を手紙でもらうのと、メールでもらうのはどちらが嬉しいですか?
おそらく、手紙だと思います。
手紙を書くために、草稿をかき、清書し、間違えたら、一から清書をし直し、私のために時間をとって書いてくれているのです。
そういうふうに時間をとって、自分の字で書いていうので、感情が読み手にダイレクトに伝わると思っています。
もちろん、ネットに乗っているような定形分ではダメです。
自分の言葉で書くことが大切です。
自分と読み手のしか知らない出来事を書いてくとか。
過去の関係性を書くとかです。
例えば、「お世話になった人にお礼状を書く」時など、こんなお礼状などを書いているのではないですか?
『今までありがとうございました。先輩に教えていただいたことを生かして今後も頑張っていきます。新しい職場に行っても頑張ってください。』
などです。
もらった方はとても形式的な文章で、この人は本当に感謝ををしているのか?
と思ってしまします。
本当に感謝をしているなら、しっかりと感謝の気持ちがお世話になった人に届いた方がいいですよね!
どうやって感謝を届かせるかというと、具体化するといいですね。
『先輩に教えていただいたこと』→何を教えてもらったのか?
『今後も頑張っていきます。』→どのように頑張っていくのか?
『新しい職場に行っても頑張ってください』→どのように頑張って欲しいのか?
感謝を伝えたい人の過去の出来事を思い出してみてください。
そして、一番印象に残っていることを文章にしてみるのです。
これを書くだけで今まで書いていた文章よりも一段と良くなります。
もう一つの大切なことは相手の立場に立って書いてあげるということです。
これは、よく言われる考え方ですが、重要な考え方です。
これもできるようになれば、自分の考えを相手の抵抗なしにスッと聞いてくれます。
親から子どもに言うことや、先輩からの仕事の依頼などです。
仲が良かったり、尊敬していれば、スッと聞くことができますが、
大抵は、言い方が悪いために抵抗なくして聴くことはできません。
手紙の文章で書くことができれば、会話でも活用することができます。
これは、私の体験ですが、
父の定年退所の際に、ここまで育ててくれたお礼を手紙にしたためました。
・幼稚園生のときにパワーシャベルが好きで、父が仕事にいく前に車で連れて行ってくれた思い出。
・小学時代に英語を教えてくれた記憶。
・高校時代に六大学に連れて行ってくれた思い出。
・大学時代に進路について意見をくれた出来事。
・今後も元気に第二の人生を歩んで行って欲しいこと。
手紙にはもっと具体的に書いてありますが、こんなことを手紙にまとめて父に送りました。
数日後、父から電話がかかってきて「感動した。ありがとう。」といつもは寡黙な父ですが、この日ばかりは少し涙声で感謝の言葉をくれたことを覚えています。
このとき、私も少し泣いていたことは秘密です。笑
また、手紙をもらった体験ですが、中学3年生の子に勉強を教える機会がありました。
ただ、私の仕事が忙しくなり、受験の最後まで教えることができませんでした。
私も少しどうなったか気になっていたし、最後まで面倒をみれなくて申し訳ない気持ちがありました。
そしたら、受験が終わった3月ぐらいに、受験が終わった報告と今まで勉強を教わってきたこと、今後の目標が手紙にしたためてありました。
さらに、お礼ということでスターバックスカードがついていました。
お仕事の息抜きにどうぞ!
って。
中学生なのにすごいな!
と思いました。
この子は、親とうまく行ってなかった時があって、
お話やどうすればいいかなんか色々相談に乗っていたから、親から言われたということはないと思っていて、
だから、自分で考えて行動したんだろうなと思います。
この子はこの本を読んだ訳ではないのにこういう行動ができるのは相手のことを考えているからでしょうね。
今できてなくても学べることができるんです!
学ぶことができる本の価値は計り知れないですね!!